安全衛生加工技術センターでは、高圧・特別高圧電気取扱業務特別教育の講習会を開催しています。受講資格、日時、会場、受講料等をご確認ください。
電気は交流で600ボルトを超えるものについて「高圧」、さらに7000ボルトを超えるものについて「特別高圧」と区分されており、その取扱い範囲は電気事業関連業務のみならず、一定規模の工場や事業場などでも「受変電設備」を設置し高圧で受電しているため、高圧電気による感電災害や短絡事故によるやけどなども発生しています。
また、感電災害の程度は体に流れた電流によるとされていますが、一般に低圧より高圧の方が過大な電流が流れるため、低圧に比較すると危険度が高いと言えます。
このため、労働安全衛生法令では高圧電気取扱い業務について「危険又は有害な業務」として、当該業務に従事する労働者に対し特別教育を行うよう規定されています。
これは、過去の同種災害の発生原因をもとに、適切な作業方法や保護具に関することなど、災害防止に必要な知識や技能を作業者に教育するものです。
なお、特別教育に関する規定は「危険又は有害な業務」に関し労働者保護のため事業者が行わなければならない法定教育ですので、電気工事士等の資格の有無にかかわらず実施することが必要となっています。
高圧若しくは特別高圧の充電電路若しくは当該充電電路の支持物の敷設、点検、修理若しくは操作の業務を行う者
合計11時間(学科)
学科 | 高圧又は特別高圧の電気に関する基礎知識 | 1.5時間 |
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高圧又は特別高圧の電気設備に関する基礎知識 | 2時間 | |
高圧又は特別高圧用の安全作業用具に関する基礎知識 | 1.5時間 | |
高圧又は特別高圧の活線作業及び活線近接作業の方法 | 5時間 | |
関係法令 | 1時間 |
※実技教育は、各事業所様で実施していただいております。
実技 | 高圧又は特別高圧の活線作業及び活線近接作業の方法 | 15時間以上 |
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充電電路の操作の業務のみを行なう者の場合 | 1時間以上 |
講習会スケジュールページからご確認をお願いいたします。
(電気取扱業務に係る特別教育)
高圧又は特別高圧の電気に関する基礎知識 | 高圧又は特別高圧の電気の危険性 / 接近限界距離 / 短絡 / 漏電 / 接地 / 静電誘導 / 電気絶縁 | 1.5時間 |
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高圧又は特別高圧の電気設備に関する基礎知識 | 発電設備 / 送電設備 / 配電設備 / 変電設備 / 受電設備 / 電気使用設備 / 保守及び点検 | 2時間 |
高圧又は特別高圧用の安全作業用具に関する基礎知識 | 絶縁用保護具(高圧に係る業務を行なう者に限る。) / 絶縁用防具(高圧に係る業務を行なう者に限る。) / 活線作業用器具 / 活線作業用装置 / 検電器 / 短絡接地器具 / その他の安全作業用具管理 | 1.5時間 |
高圧又は特別高圧の活線作業及び活線近接作業の方法 | 充電電路の防護 / 作業者の絶縁保護 / 活線作業用器具及び活線作業用装置の取扱い / 安全距離の確保 / 停電電路に対する措置 / 開閉装置の操作 / 作業管理 / 救急処置 / 災害防止 | 5時間 |
関係法令 | 法、令及び安衛則中の関係条項 | 1時間 |